日本の裏カジノ界で働いていた時には複数のお店、オーナーの下で仕事をしてきた。そのため各カジノ店舗で働く毎に、友人、知人がどんどん増えていき、地方を含めて沢山のカジノ業界仲間ができていった。
何人かの良いオーナー、信頼できる仲間に巡り合うことができたため、連絡を取り合い情報交換や飲みに行ったりしていた。その時の古い友人Mが、年に数回は高額の仕事を持ってきてくれた。
そいつはカジノ店のオーナーの直近で、信頼がおける人間なので、誘ってくる時にはなるべく駆けつけるようにしていた。
友人Mのところで開く裏カジノは場面が大きく、1日で億単位のお金が動くケースが多いため、店舗を構える形の毎日の営業はしていない。友人Mのオーナーには、オレもとても可愛がってもらっていたため、場面があるときには声をかけてくれたのだ。
知り合ってまもない頃には、友人Mと、オーナーとオレの3人で、関西地区まで遠征に行ったこともあった。
その時には飛行機のファーストクラスを用意してくれて、前の座席にトミーズの雅が座っていたり、松居直美が斜め横にいたり、大御所の吉永小百合が前の方にいたりと22、3のオレが知らない世界を魅せてくれた。
空港に着いてからも、ロールスのリムジンで送迎され、宿泊先は高級ホテルを用意してくれ、1週間程度の滞在で、50万報酬の超VIP待遇で迎えてくれたこともあった。
基本的に都内の高級ホテルのスイートルームを使って、半年に数回の裏カジノを開催するため、お客さんとなる方々は超VIPクラスの方しか呼ばれることは無い。
その金額も通常の裏カジノでは見ることがない場面ができるのだ。
最低賭け金は1,000$となっているが、その金額で賭けてくる人はいない。ケタがひとつ変わり10,000$の賭け金が当たり前の世界なのだ。場面が盛り上がってくると、さらにもう一つケタが変わってくる。
1回の勝負に1,000万円。。。
だんだんと勝負が大きくなり、負ける額が大きくなってこの様な金額になってくると、流石に現金を持ち歩かないため、その客の信用で億単位の貸し金が発生してくることになる。
年に何回かはこの裏カジノ、いや、闇カジノとでも言うのか・・・、開催される度に行くことになるのだが、1日に10億円以上の収益が発生する現場も目の当たりにしてしまった。
通常は3万円の日当プラス配当金になっているのだが、そんな日は、当然、オーナーの機嫌も良くなりスペシャルサービスの配当金300万円を頂いたこともあったのだ。。。