ラスベガスのカジノディーラーとして働きだした僕だが、だんだん雰囲気と周りの人になれてくると色々と気になるところが出て来たのである。
その中の一つはサベーランス(監視カメラ)である。日本のカジノの時も監視カメラはどこにでもあったが、ラスベガスではカメラの数が話にならないくらい、桁違いに多いのである。
規模が違うから当然と言えば当然だが、それにしてもこんなにいるの?と言うくらいカメラがあるのである。
カジノディーラー仲間でも良くこの話題は出てくるのであるが、まずほとんどのディーラー達はこのサベーランスの事を良いように言う人は少ない。
なんだかんだ言いながら、見られる事を嫌うディーラーが多いのである。僕は逆にじっくり見てもらって大歓迎である。
なぜなら、僕は自分でディーラーしている時、かなり自信があり、間違いもほとんどしないと思っているからである。
これは自慢と言うよりも、いままで日本を含め、かなり厳しい状況の場面を何度もこなし経験して来たからである。
その経験が自信に繋がり、サベーランスに見られても、ピットボスに後ろに張り付かれても何とも思わないのだ。
逆にたまーにカジノフロアーに出てくるカジノマネージャーなんかが後ろで見ていると、逆にアピールするチャンスが来たと思い、普段よりさらに綺麗にディーリングしていたのだ。
少し話がそれたが、このサベーランス(監視カメラ)はホテルの中至る所に数えきれないほどあるのだ。
このカメラが管理されている部屋に入った訳ではないので、これはあくまでも僕たちディーラー達の想像であるが、10台くらいのカメラを1人の人が見ていると思うのだが、
不思議なのは何百台とカメラがあるのでそれを管理している人もたくさんいるはずなのだが、いままで休憩室とか、喫煙場所などでこのサベーランスに関係していると言う従業員にあった事が無いのである。
食事をしている時など、近くにいた人たちとよく話をしたりする時に、お互いどこのポジションで仕事をしているのか紹介し合ったりするのだが、
修理の人、カクテルウェイトレス、人事課の人、料理人、バーテンダー、掃除係の人、スロット関係の人、ピットボスなどなど色々なポジションの人がいるのだが、サベーランス関係だけは出会った事が無い。たまたま僕のタイミングが悪かったのか?
でも僕の予想では、やはりこのサベーランスはディーラーを監視したり、イカサマプレーヤーを監視したり、色々とカジノ内を監視している場所なので、あまり余計な情報が漏れてしまうとセキュリティー上よくないので、あまり他の人と出会わないようにしているのだと思う。
もしくは既に出会っていたのかもしれないが、サベーランスと言う事は明かさないようにしているのではないかと思うのだ。それほどこの管理すると言う事は大事な事だと思う。
僕みたいにカメラの事を全く気にならないディーラーもたまにはいるが、大体のディーラーがやはり気になっていると言う事は、セキュリティーの事を考えると多少謎めいていた方がいいと僕的には思う。
でも一度は自分の目で見てみたいと思う、本場ラスベガスの監視カメラ室。これがカジノディーラーとして働きだしてから気になった事の一つである。。。