当時勤務していた赤坂の裏カジノ店舗がパクられてしまったが、休みだったオレの身柄は何ともなく警察による追求も全くない。
オレの友人だった店長は20日間拘置所で勾留され、後日の裁判で起訴されたが執行猶予がつき裏カジノ界からは去っていくことを決めていた。
摘発の危険と隣り合わせにあるが、オレはまだまだこの世界で上り詰めていきたいと考えていた。
そのためにこの業界で良いオーナーに巡り会い、その元で出世し裏カジノ界を極めていきたい。
赤坂の裏カジノ店舗が摘発によって無くなった後のオレは新宿歌舞伎町にいた。
2度目の歌舞伎町の街は前回と変わらずにオレを求めているような気にもなってきた。今回の裏カジノ店舗は区役所通り沿いにある雑居ビルの店舗。
そんなに大きな店舗ではないのだが、バランスがでかい。バカラしかおいていない店舗だが100万円のバランスを軽く受けてしまう。
場面が大きくなるとそこのお客さん同意のもと200万、300万とバランスを大きくしていくのだ。コレができるのは資金力があるからで店が負けたとしても、勝ったお客さんにキャッシュでつけることが可能なのだ。
ここのオーナーはどうやら田舎の金持ちが道楽で始めたらしく、方言を使いこなすオーナーの見た目は本当に田舎にいるおっちゃんのだが、金はたんまりと持っている。
と、ここでチーフをしているこの店舗を紹介してくれた友人が教えてくれた。
この友人はオレのディーラーとしての強い肩を知っており、正確な場面をさばく華麗さも考慮して時給も大きく交渉してくれたのだ。オレの時給は2,700円で夕方6時から朝の5時までのシフトとなっている。
大きいバランスを受けるBIGテーブル1台が奥のVIPルームに隔離されており、手前の方にミニバカラ2台が用意してある。
オレの大好きなウェイトレスは「バドガール(バドワイザーの衣装を身にまとった女の子)」で目のやり場困るほど短いタイトなワンピース。
ディーラーは男だらけの6人ほどで、小ぢんまりとしているが金はかけている面白い店舗なのだ。。。