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【穴】勤務先の赤坂裏カジノに元オーナー「M氏」がやって来た

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赤坂で裏カジノを開業した素人オーナーの元、2つ年上のディーラー仲間が店長を務め、オーナーの教育を店長としながらオレの立ち位置も確立された3ヶ月ほどした頃、あのお方がまたもやこの裏カジノ店舗に訪れてきた。

現役とも言える関西ヤクザでもある、オレの元オーナーだった「M氏」。

奇麗に着飾った色っぽい女性を連れて入ってきた「M氏」はオレの顔に気がつきはしたが、そっぽを向いて一番大きなバランスが開かれているバカラテーブルへと進んでいく。

この「M氏」はこの裏カジノ業界ではなかなかの有名人で、知らない人の方が少ないほど激しい勝負を繰り広げている。この日も場面に座ったとたんに「バンカーにタップでオープンや!」と発声して勢いがよい。

「タップでオープン」とは、現状での場面(この場合ではバンカー側)にMAX金額を入れるということ。

「タップ」は高めなので「オープン」のコールが入った場合、ディーラーは高めなのか、イーブンなのか、低めなのかを確認しなくてはならない。

この時、反対側の受け手となるプレイヤー側には50万円ほど入っており、バンカー側には15万程度しか入っていなかった。

「M氏」がバンカー側に入るだけ賭ける「タップでオープン」ということは、35万円を入れてプレイヤ側とバンカー側がイーブンとなり、そこからお店が受けるバランス分の30万円が加算され、この勝負に合計で65万円の賭け金となる。

当然のように博打の才能がある「M氏」はこの勝負に勝ち上がる。

オレの顔をチラチラと見ながらも話かけることはしてこない。別に疚しいことがある訳ではないのだが、オレに気を使ってこうしているのだろう。

30分ほどしたところでこの場面が終了し、次回のシャッフルをするためにしばしの休憩が入り、ココでオレは「M氏」へと挨拶をしにいき話をする。くだらない話を膨らませて昔話で盛り上がっていた。

ちょうど良いと感じたのだろうか、「今日、店が終わったらワシのところへ来い!」と誘われた。

結局、この日の「M氏」は200万ほど負けてすぐに引き上げていったが、オレはその後に「M氏」のところへ行かなくてはならない。

何やら話があるようなので朝方仕事を終えてから、お世話になっている頃に何度か訪れたことがある「M氏」が待つ広尾のマンションへと車を走らせた。。。

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