「ツリ」用の組みカードにはいくつかの決めごとがあり、1枚目をツる事によって勝敗を逆にすることが出来るが、1枚嚼みシャッフルで作り上げる組みカードではそう簡単にはいかない。
シャッフルで作る組カードの場合には、ツってすべての勝敗を変えることもできないし、必ず1枚目とは限らないのだ。
3枚目であったり、5枚目であったり、更には難しい2、4枚目をツルことによって勝敗を変えることもある。
シャッフルで作る組カードでは52枚のワンデッキで約10回の勝負ができるが、そのうちツれない箇所も出てくるので6、7回のツリが勝負となってしまう。
ここで失敗をすればポンコツの意味もなくなるため、ツルのに一番難しい2、4枚目のカードで練習をすることが必要になっていた。
ディーラーとして場面中で実践にいくには相当な練習量と度胸がなければ成し遂げられないだろう。。。
オレたちの裏カジノ店舗でも、ディーラー経験3年ほどの後輩がどうしてもオレたちの「シ・ゴ・ト」に携わりたいと志願してきたので、信用できるヤツだし特にオレが可愛がっているのでやらせてみることにした。
手は器用な方なので飲み込みが早いが、しょぼい場面で実践をさせてみると何もできないでかえってくる。
お客さんを見る目が不自然だったし「何でなにもできなかったのか!?」 を聞いてみると、ビビってしまい手に冷たい汗がびっしょりとなり、ハートが弱く「心臓が口から飛び出てきそうだ!」と言っていた。
確かに、、、
オレたちはディーラー経験半年も経たずにポンコツへと踏み込んでいったし、ポンコツ歴もかなり長い。色々な修羅場もくぐり抜けてきたし始めて経験することはだれにでもオレたちの思うように出来ることではない。。。
ハートを鍛えることは実践での場数がモノを言うためしばらくは時間がかかりそうだが可愛がっているので長い目でみてやることにしておいた。。。