来る日も来る日もポンコツの「1枚噛み」でカードを入れていくシャッフルの練習をしているが、まだまだ実践では使用できるほど正確なモノにはなっていない。
それでもオレたちができるポンコツを用いて、小銭稼ぎをしていく日々が続いていく。
数店舗を廻りながらも、美味しい場面では100万円前後のポンコツで我慢していたが、ある店舗に移ったときには冷や汗モンの出来事がおこった。
いつものように下準備をして「ポンコツ」のチャンスを伺いながら様子を探っていくが、なかなかチャンスがこない。
この店舗ではカードをすり替える「ポン替え」は難しということで、チップまわしと場面中の配当を多くつけてチップを増やしていく初歩的な手法で望んでいたのだが、コレに気がついた人がいたのだ。
オレが場面に入ってポンコツ作業をしながらいくと、オレたちの「すわり(さくら)」の背後に仁王立ちで睨みながら携帯電話をかけ始める。
電話が繋がると、、、
「今から攫って(さらって)いくヤツがおるから、表に車をまわせや!」。。。
ハッキリとオレの耳にはそう聞こえた。
これはディーラーであるオレと「すわり(さくら)」であるオレの仲間を攫っていくということではないだろうか!?
手には汗でヒンヤリとべっとりしており、座っているおしりもパンツまでびっしょりになっているのがよく分かる。まさしくオレたちはこの人に攫われて地獄をみるのだろう!
関西弁で電話をしていた人は多分この店舗のオーナーヤクザ!?だと思う。
そう、この時点でオーナーのことはよく分かっておらず、「そうかもしれないが大丈夫だろう!」と浅はかな軽い気持ちで小遣い稼ぎのためにポンコツをかけてしまったのだ。。。