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【穴】大物ヤクザ登場によって裏カジノ店5店舗目の勤務終了

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店内やディーラーをまとめる役目としてチーフディーラーをしている六本木の店舗では、己の力がまだまだ未熟なことに気がついた。

接客の仕方や人を管理をすることがこんなにも頭を使うとは考えていなかった。

ディーラーからの意見や苦情をまとめてオーナーサイドと交渉をしたり、店側の立場となってお客さんへの配慮もしながら雰囲気を作り上げていく。

それなりに苦労をしながらなんとか店を束ねていた。

そんなときの出来事。

いきなり20名ほどの若いヤクザが店の中に集結。

後から、その若い衆を束ねる親分らしき人がビッシリとキマったスーツの上に、黒いコートへ袖を通さず羽織って登場してきた。

まるで、漫画やヤクザ映画の世界で見かける大物ヤクザ登場のシーンのようだった。

若い衆のヤクザは親分らしき人の後ろへ奇麗に整列して仁王立ち。

親分らしきヤクザはオーナーめがけて凄んだ顔と、ドスの利いた低い声で話を始めている。

そう、この醜体はオーナーが裏カジノ店舗を開くにあたり、キチンとヤクザ組織との話し合いをしていないから起きた。

上納金ともいえる、毎月決まった金額をヤクザに支払うことで「裏カジノを営業しても良いぞ!」という話が曖昧になっていたらしい。

このようにこれを怠ると、数名のヤクザが押し掛けてきて営業の妨害となる訳だ。

オーナーはヤクザ組織との繋がりがあるのかと認識していたが、きっちりとはしていなかったためにこうなったのだ。

オレたちディーラーはこの場面に沈黙し、背筋を伸ばしてただ見ていることしかできない。

店内にいたお客さんは事情を察知してすぐに帰宅となり、30分ほどの話し合いでヤクザたちも店から出て行った。

オーナーがお金の話をして、もめることなく済んだのだが、こういったことがあるとお客さんの足は遠のいていくのが当たり前。

案の定、この店舗は3ヶ月ほどで店を閉めることになっていった。オレのチーフディーラー生活もすぐに終了し、新たな裏カジノ店を友人や仲間を頼って探すことになったのだ。。。

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