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【穴】地下鉄サリン事件の時にもオレは裏カジノ4店舗目で働いていた

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裏カジノ界に飛び込んで1年を過ぎた頃には、4店舗目となるハコ(店舗)でディーラーとして働いていた。

3店舗目の六本木で知り合った仲間の紹介である人「S氏」と会い、その「S氏」がVIP客になっている裏カジノ店舗でお世話になる事になった。

この店舗は東京地下鉄の赤坂見附駅のすぐそば、国道246沿いからすぐ入ったビルの2階に位置しており、赤坂といっても乃木坂方面の2店舗目の裏カジノ店とは真逆方向であった。

赤坂に戻ってきたオレは、前回とは違ってディーラーとしての実力と経験を積んでおり、「S氏」の紹介ということもあり、4店舗目の裏カジノ店ではなかなか良いポジションで入店ができていた。

この4件目の裏カジノ店は夕方5時から翌朝9時までの営業となっており、オレは遅番の夜11時からラストまでの一番忙しいシフトで、もちろん、休みは週に1度だけの10時間労働となる。

このときオレの時給は2,200円だったのだが、2,500円の先輩ディーラーや3,000円の時給を貰っているチーフ・ディーラーがとても羨ましかった事を良く覚えている。

この店舗には2店舗目の裏カジノ店にいた黒服も1名、ディーラー2名がおり、わりと馴染むのに時間がかからなかった。

「S氏」の紹介ということもあって、幹部従業員から一目おかれているため、ハクがついている感じですごくやりやすかった。

「S氏」は、ただのお客さんではあるが、なかなか張り越しが良く、負けが小さく勝ちが大きいタイプで、カジノ側からはあまり好かれるタイプではない。

そうはいっても負ける時には数百万という現金を落としていくため、露骨に嫌な態度も取れないと言うところだ。

この4件目の裏カジノ店では同世代の奴がチーフ・ディーラーを勤めており、こいつの彼女がオレと同じ横浜にいると言う事で、いつも気にかけてくれてオレをよく使ってくれたし、仕事終わりには横浜まで一緒に帰宅していた。

従業員数が50名ほどのこの店舗で、オレの立ち位置はかなり上の方にいれて、とても過ごしやすい店舗だった。ここでも8台ほどあるテーブルは「バカラ」しか置いておらず、オレの大好きなルーレットはできない。

この店舗ではウェイトレスとディーラーの仲が良くて、ある日、仕事が終わると皆で飯を食いにいったりしていると、とんでもない事件が世の中の人を襲っていった。

「地下鉄サリン事件」。。。

オレは車での通勤をしていたため関係ないのだが、営団地下鉄を利用しているディーラー仲間もいて世間ではとても大変な事になっていると言う。

宗教団体のオウム真理教が起こした神経ガスのサリンを使用した同時多発テロ事件で、死者を含む多数の被害者を出した。

テレビニュースで把握したそんな事件の夜でもカジノ界には関係なく、お客さんは普通に博打を楽しんでいるし、オレもその日の場面に追われながらオレのやるべき事を淡々とこなしていった。。。

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