世界のカジノナンバー1の売り上げ規模を誇る、カジノ大国マカオには、毎日沢山の人々が行き交う姿を目の当たりにするが、実はその大多数は中国本土、香港、台湾から来た中華系の方々だ。
オレたち日本人や欧米人の比率はかなり低く、中国パワーの凄さをリアルに体感することができる。
マカオのカジノで働くディーラーたち従業員は全員マカオ人。外国人は皆無。それが原因なのか、英語が通じないことが多い。
まあ、元々オレもカタコトの英語しか話せないので、カジノプレー中のコミュニケーションは、もっぱらジェッスチャーなのだが、長年プロのカジノディーラーとしてやってきたオレには、彼らが何が言いたいのかすぐに分かる。
▼マカオから徒歩で行ける珠海でディープに楽しむ
マカオのすぐ隣は陸続きで中国本土の広東省珠海市。マカオと珠海間は、徒歩で国境を超えることが可能になっている。
マカオから珠海行くには、宿泊しているホテルから無料送迎バスや、タクシーで「洪北」イミグレーション(入国管理局)まで向かい、出入国の手続さえすれば、徒歩で珠海に入ることができる。
入った目の前には、大量の人、人。マカオとは全く違う街並みが広がっていて、すぐに拱北地下街へおりていけば、数えきれないほどの商店が建ち並ぶ。珠海名物「地下マーケット」だ。
中国本土に入った途端、マカオと比べて物価が1/3に下がる。香港ドル、日本円を中国元に両替してくれる両替ショップも沢山あり。中国元で商品を格安価格で購入することができるのだ。
珠海では食品、衣類、電化製品、生活雑貨などのほとんどものを揃えることができるし、面白いのは偽ブランドショップも立ち並んでいる。
試しにその店舗へ足を運んでみると、商品を飾る棚が隠し扉になっており2重、3重扉となっていて、奥の部屋には本物顔負けのA級、S級ランクの腕時計やバッグ、ベルトなどが揃っている。

ただし偽ブランド品の販売は、基本的に中国でも取り締まりがあるし、各国共に輸入禁止アイテムなので、トラブルには巻き込まれないように。偽ブランド品以外にも本当に様々な商品を買うところが出来る。
それらの価格の交渉をするにも熱い駆け引きがあり、電卓はじいて見せてくる価格に対して、まずは大きく引き下げた価格を言い状況を見る。
何度か交渉の末、相手も妥協はしてくれるので、お折り合いの良いところで取引するのが無難なところだろう。心得ておきたいのは、交渉には笑顔を絶やさないことが秘訣だ。

さらに珠海の街中を進んでいくと100円ショップならぬ2元ショップがあり、ここでもお買い得品が売られている。

反対側の店には9.9元ショップがありもう少し質の良いものが多数売られているのだ。ココで商品を安く購入して、eBayなどを通して他国に転売して旅費を稼いでしまう人もいるくらいだ。
体感したいのは、やはり疲れを癒してくれるマッサージではないだろうか?マカオのローカル相場に比べれば、上手な人が多いと評判で、シャワーやサウナが利用できるところもある。
1時間たっぷりとしてもらっても500円程度。十分満足できるだろう。その他にも珠海は夜の遊びが熱い。。。まあ、これはまた別の機会にお話しよう。
ちなみに、オレたち日本人にとって珠海は、パスポートさえあればマカオからすぐに国境を超えて行けるのだが、この国境は中国本土の人たちにとっては敷居が高いところなのだ。
毎回マカオに渡航する際には1週間位かけて政府に申請して、許可が降りたらようやく行ける。中国本土の田舎の戸籍にもなれば個人旅行は禁止されていて、団体旅行でのみ行くことが許される。
その点、オレたち日本人はパスポートさえあれば行き来できてしまうのだから、かなり恵まれていると言えよう。
マカオと珠海との間の距離からは考えられないないほどの生活レベル、物価、文化の差を産んでいることを理解しておくと、マカオへの旅がさらに楽しいものになる。