今カジノに出かける日本人において、最も高いのはこのバカラゲームではないだろうか?
日本裏カジノの中でも、収益が高いのがこのバカラであるが、大きく分けてみると「ヨーロッパ流の正当派」と「アメリカ流の近代派」の2種類に分かれている。
違法な日本裏カジノで行われているバカラは「アメリカ流の近代バカラ」から進化した「超近代バカラ」である。と言っても何のことだかさっぱり分からないだろうが、バカラも昔と今ではやり方が時代の流れと共に変わってきている。
バカラの由来はイタリア語からで「無」・「0(ゼロ)」。「破産」を意味する言葉である。
バカラで多くの人たちが全ての財産を失っていく様を指していると言われている。
実際オレもカジノ業界でディーラーを長くやって来たのだが、実際にこのバカラで財産を失い借金をして、どうにもならない状態に。自分の生命保険を当てにしてなのか自ら命を絶った人も見てきている。
命を賭けてまでのめり込んでしまう恐ろしいゲームでもある。
日本の某大手製紙メーカーの御曹司のように、バカラで1回の勝負に数億円という金額を賭けられるゲームもあまりないだろう。
もともとバカラは16世紀に貴族の間で行う格式高い博打として行われていた。このときにはオレたちのような一般庶民が行えるものではなく、上流階級、有名人、社会的に地位の高いお金を持っている人たち・・・つまりセレブだけが参加できるゲームだったのだ。
その後フランス、イタリア、イギリスへとゲームのルールが改正されながらヨーロッパ中に広がって行き、19世紀頃に、今のルールが完成されたと言う。
20世紀になってようやくアメリカに渡り、大金を賭ける兵(つわもの)ギャンブラーたちに気に入られ、このバカラゲームを行うために専用の部屋をつくりこの部屋の中で大金が動くようになっていった。
これがカジノにあるVIPルームというもので、元政治家だった政界の暴れん坊ハマコー(浜田幸一)たちも愛した部屋なのである。部屋で1回の勝負に数千万の賭けを行い、1日に数億円も負けたことがあるとか、ないとか。。。
後にレートが低い一般大衆でも行えるようなミニバカラを設置したところ、非常に人気がでて広まるようになったものが各国へ流れていき、誰もが行えるような現在のバカラになったのだ。
日本裏カジノにあるのも、コレを日本版に改良したもので、最低の掛け金を小さく2千円とか3千円にしたものもあり、レートをいじったり配当金を変えたりして、いまでも繁華街では24時間いつでもどこかで違法な裏カジノで、熱いバカラ賭場が繰り広げられているのだ。
当然オレたちはこの違法な日本裏カジノは卒業し、合法的な国で、豪華なホテルのカジノに足を運ばなければならない。
個人的にはこのバカラが大好きなため、どこの国に行っても必ずゲームを楽しみながら、オレより腕の良いディーラーを捜すことにしている。
現在のバカラのルールは初心者がその日のうちに覚えられるほど簡単ではない。ある程度の回数をこなしていくうちに、自然と体に馴染んでくるほどで、この辺りまでこないと本当のバカラの楽しみ方は分からないハズだが、面白くなりすぎてハマリすぎると危険なので注意が必要だ。